なぜ「女系天皇」はいけないのか?

易姓革命とは

 

 

「易姓革命」とは、中国古来の政治思想のことです。姓を易えて(かえて)、命を革める(あらためる)という意味であり、天子は天命によってその地位を与えられ、天下を治めているが、天命にそむくならば,天はその地位を奪って他姓の有徳者を天子とするという思想です。

 

 

例えを言うなら、古代中国では、有名な「秦の始皇帝」の「秦」から「漢」へと言うように、ある国が滅び、新たな国が中国を統一するという事を何千年も繰り返して来ています。日本でこうした王朝交代となる「易姓革命」が起こると、万世一系の皇統は事実上の正統性を失い、皇室は崩壊するかもしれないのです。

 

 

「古事記」、「日本書紀」などの記載によれば、日本の皇統というのは、初代の神武天皇から現在の第125代今上天皇まですべて男系の血筋で続いてきた万世一系だとされています。まさに世界でも類を見ない、ただ一つの一族による君主在位最長記録も更新もし続けているのです。

 

 

さて、現在の皇室典範では、皇位は皇統に属する男系の男子のみと第1条で定めています。そして、天皇の嫡出の皇子、及び嫡男系嫡出の子孫を皇族としています。養子ができずに、天皇及び皇族以外の者と婚姻した皇族の女子は、皇族の身分を離れます。つまり、女系の子女(母のみが皇族)というのは、皇族の身分にはなれないのです。

 

 

また、皇族以外の者、及びその子孫は、皇族となることがありません。ただし、女子が皇后となる場合、及び皇族男子と婚姻する場合を除きます。