なぜ「女系天皇」はいけないのか?



女性天皇

 

 

東宮家の敬宮愛子内親王、秋篠宮家の眞子内親王、佳子内親王の場合は、どちらも父方だけを辿って天皇に行き着く、いわゆる「男系女子」の皇族です。

 

 

しかし、彼女達が一般国民の男性(旧皇族、皇別摂家、源氏や平氏など天皇家から分かれた皇別家系からの男系子孫以外ということ)と結婚し、子供を産んだとしても、その子供は性別が男でも女でも、父方だけを辿って天皇に行き着かないので、これを「女系」というのです。

 

 

ちょっと間違いやすいのですが「女系天皇」と「女性天皇」は全く違うのです。語句が類似しているので、単に女子の天皇を指す女性天皇と混同してしまうのですが、皇統についての「女系天皇」と、天皇個人の性別を指す「女性天皇」は異なる概念です。

 

 

前述の通り、日本では男系天皇が続いてきたので父系で系図をたどると必ず神武天皇にたどり着きます。神話時代を含めても男系であると伝えられています。

 

 

さて、女性天皇ですが、過去に8人10代存在するとされています。その内の6人8代は6世紀末~8世紀後半に集中していますが、いずれも父系に天皇を持つ、いわゆる「男系天皇」なのです。そして、女性天皇は、生涯独身の未婚か、天皇・皇太子の元配偶者(未亡人、再婚しない)であったとされています。皇族女子は、非皇族の男子と結婚した場合、生まれた子供が皇族となることは歴代なかったのです。

 

 

おさらいしますが、天皇になれる人というのは、父親→その父親→その父親→遡って、神武天皇に辿り着く人だけなのです。